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実績紹介|Pacomaがつなぐ、ホームセンターと読者の関係

2021.08.24

1/5「2回目の入社に至るという(笑)」

:古川さん、ご出演されたテレビ観ましたよー!がっつり放送されましたね。

古川:そうなんですよ。とりあえず、無事に終わって良かったです。

編集部:Pacoma関連でのご出演でしたね。そんなお話も後ほど聞かせてください!ではまず、自己紹介をお願いします。

:Pacomaの営業担当をしています、塙と申します。わたしは日宣が3社目で、最初は展示会の施工会社にいて、 2社目は製造業に特化した広報ツールの制作会社にいました。より専門カテゴリーに特化しつつも、その中で幅を広げた提案ができるような会社で働いてみたいなと思って、日宣に入社しました。

塙 歩美|第4アカウント部 営業

古川(以下:古):何年入社でしたっけ ?

:5年前なので…2016年ですね。

古川:ちょうどわたしが日宣を辞めた年ですね(笑)

:あ!じゃあ入れ替わりだったんですね。

編集部:ここ、面白いところで(笑) なぜ入れ替わりで辞められた古川さんが、今ここにいるのか?その辺りも聞かせていただけますか?

古川:はい。えっと、古川です。肩書きはプランニングディレクターです。さかのぼると、地元の新潟大学を出て、地元の会社に入社しました。そこで女性向けの総合情報誌の編集長までやらせてもらって。トータル300本近く企画のディレクションをしたと思います。

古川 彩子|メディアプロデュース部 プランニングディレクター

:すごいですよね。その雑誌、新潟女子なら知らない人はいないってほど影響力があったそうで。

古川:ただそこ、出版社じゃないんですよ。多角的に事業展開している会社で、メディアを運営することで情報や人を集めて、それを基に企業のエリアマーケティングの支援やコンテンツの受託制作していたんです。だから、世間的な編集者とは、ちょっと出自がちがうんですよね。 

編集部:純粋培養の編集者じゃないんですね。

古川:そうですね。だからわたしの中では、メディアを運営することは、あくまでも一つの手段で。 そういう視点が、すんなり日宣で働けている要因だったりするかもしれません。 

編集部:それにしても、地元で負け知らずな状態から、どうして東京に出てこようと思ったんですか?

古川:そういうと大袈裟ですけどね(笑) 当時、メディアは新陳代謝が大事だと考えていたので、編集長を務めるのも長くて5年と決めていました。そうやって自分にタイムリミットを課すなかで「やり切った」と思えるところまで来て、今度は今までの自分がまったく通用しない場所でチャレンジしたくなったんです。

編集部:腕試しというか、冒険というか。

古川:その時に一番熱心に誘ってくれたのが日宣で、1回目の入社を決めました。

:1回目の入社(笑)

古川:はい(笑) ただ、入って少しして、別の会社の社長に「メディアの会社を立ち上げたい」と誘われまして、1度は日宣を離れたんです。移籍した先では、とあるメディアの立て直しを経験し、産休育休を経て、親会社の新規事業部のPR担当として復帰しました。…ただ、やればやるほど企業目線のPRよりも、生活者の横に立って発信する仕事に戻りたい、と強く思うようになって。そうこうしているうちに、日宣から「戻ってこい!」と(笑)

:2回目の入社に至るという(笑)

古川: はい(笑) 紆余曲折ありましたけど、「事業会社のなかの人」という、メディアとは真逆の仕事を経験して、やっぱり直接的に人が喜ぶことを考えて仕掛ける側で仕事をしたい、という自分の一貫した思いに気づけました。

2/5「大切にしてもらえるフリーペーパー」

編集部:Pacomaについても伺っていきたいと思います。そもそもPacomaって何ですか?

:Pacomaは、ホームセンターに配架してあるフリーマガジンです。全国約1,300店舗で、毎月27万部を発行しています 。WEB版もあります。ホームセンターに置いてある商品を取り上げて誌面をつくっていて「買い物の現場に近い」ということが特徴ですね。ウェブPacomaはこちら

古川:いま全国で27万部も発行しているフリーペーパーって多くはないと思います。アンケートの回収率も比較的高いんです。 雑誌は効果測定が難しいというのが一般論なのですが、Pacomaの場合はWEB版も含めると1号で3,000件以上の回答が得られることもあります。

:それと、読者には無償で配布しているんですが 、実はホームセンターにはお買い上げいただいています。 なぜそんなことができるかというと、ホームセンターにとって、Pacomaは参考書だからなんです。店長や従業員の方が商品をセレクトする時や、テーマに沿った売り場づくりをする際に、Pacomaの掲載情報を役立ててくださっています。

編集部:読者にとってはフリーマガジンで、ホームセンターにとっては商品の参考書。このビジネスモデルが面白いですよね。

古川Pacomaは売りの現場に近くて、ホームセンターにとっては販売や再来店を促進するためのツールなので、大切に扱ってもらえるんです。普通のフリーペーパーって、置いてもらうのにお金を払うこともあるくらいですから。

編集部:塙さんがメモを取ってますね(笑)

:いや、改めて素敵だなって。大切にしてもらえるフリーペーパーって。

3/5「いまの価値を削り出す作業」

編集部:具体的なプロジェクトについてもお聞かせください。まずはこちら。

:家事ラクグッズ大賞は今年で6回目になるPacomaの恒例特集です。毎年2月にホームセンターのバイヤーさんが選んだ家事がラクになる便利グッズをランキング形式で紹介しています。

古川:もともとは「Pacomaのテッパン」をつくりたかったんですよね。毎年、読者にもホームセンターにもメーカーにも、楽しみにしてもらえる特集を考えたいなと。結果、この特集に合わせて店舗が特設コーナーをつくってくれたり、大賞を獲った商品が欠品になったりと、嬉しい反響がありました。

:つづける過程で露出も増えましたよね。先日もテレビ番組に「便利グッズの目利きのプロ」として古川さんが出演したり。商品のピックアップ力を買われて、頼られることが多くなりました。

古川:単に商品を紹介するだけで売れるかというと、そんなわけなくて。そこにPacomaだけの視点とか、編集力が必要になるんですよね。

編集部:編集力って、何ですかね?

古川:何だろう…難しいなぁ…。Pacomaがやらなきゃいけないことは、生活者とホームセンターの商品を「結びつける」ってことなんですよね。それは今の暮らしの中で、その商品がどう活躍するかっていう価値を削り出す作業で。

編集部:価値を削り出す。

古川:メーカーやホームセンターが自認している価値と、生活者が「これいい!」と思うポイントが、必ずしも一致しているとは限らないんですよね。Pacoma編集部は、生活者の気分や状況をつぶさに拾って、その商品が本当に役立つ場面や、役立て方を見つけて、双方をつなげるスキルを磨いています。

編集部:なるほど。価値を削り出すとは、つながるポイントを見つけてあげるってことですね。

古川:家事ラクグッズ大賞も、単純に売れた商品を紹介しているわけじゃなくて。共働き家庭が増えて改めて人気が出た商品とか、コロナ禍で再注目された商品とか「まさに今」っていう視点を大切にしています。時代の匂いを感じながら編集しているんです。

4/5「商品が売れないと、存在価値がない」

編集部:最近の事例として、こちらも紹介したいと思います。

:これは、Pacomaを活用して、売り場のテーマを開発しようというプロジェクトです。東京の葛西にあるホームセンターの防災グッズコーナーをPacomaでプロデュースしました。

古川:このお店は稀に見る規模の防災コーナーを持っていて。というのも、川が近いエリアで水害への危機感がある土地柄なんですよね。ただ、商品ラインナップは素晴らしいのに、災害時だけお客様が殺到しては品薄になってしまう。普段から少しずつ備えてもらうことが、店舗にとっても地域住民にとっても最善なんですが、うまくいっていなかったんです。そこで、「コツコツ防災」という切り口で、テーマ性のある売り場に変えました。

編集部:「コツコツ防災」とまとめるだけで存在感が出ますよね。

古川スマホで何でも買える時代に、ホームセンターが提供できる価値って何だろうってことと向き合った仕事でした。防災は、みんな関心があって、地域ごとに備えるべきものも違うけれど、通販サイトでは正解がわからない。そこに、地域のプラットフォームとしてホームセンターが担える役割があったんです。

編集部:これ、フリーマガジンの仕事じゃないですね。ホームセンターの価値の編集というか。

:クライアントも「このままじゃダメだよね」と気付いているけど、何をすればいいかわからないという状況で。だからわたしたちの出番があるんじゃないかと思います。

古川Pacomaって販促ツールなので、商品が売れないと存在価値がないんですよ。「こんな暮らしって素敵だよね」で終わっちゃダメで、その先で、買ってみて、使ってみてもらうまでを設計しないといけないと思っています。

5/5「重なって、ひとつの正円になれば」

編集部:これからのお二人の目標を伺ってもいいですか?

古川:単一のしあわせモデルが崩れて、多様化が進んでいますよね。一人ひとりが自分なりの心地よさをしなやかに選択していく時代だと思います。言うなれば、“一億総くらし研究家”というか。Pacomaはそこに寄り添う存在でいたいですよね。単に「読者が何人います」とか「発行部数がこれだけあります」じゃなくて、そこにいる一人ひとりとつながって、その人たちの生活の知恵や喜びをシェアし合う場になれたらなと思います。

:わたし、夢とか目標とか持つのが苦手で…ただ、Pacomaって30年近く発行しているメディアで、楽しみにしてくれている読者がたくさんいるので、読者との「つながり」を強みにクライアントに求められる価値を提供していきたいと思います。あ、あと、グリーンアドバイザーの資格を取ります!(笑)

編集部:グリーンアドバイザー?

古川:塙さんの担当クライアントは園芸メーカーさんが多いので、勉強してるんですよね。

:まだ試験に申し込んだだけですけど(笑) Pacomaの担当になってから、クライアントと同じ目線で話せないとダメだなと思って、自分でも家庭菜園をはじめたんです。そしたら難しくて…。やっぱりやってみないとわからないことってたくさんありますね。

古川:このチームは営業も制作もそれぞれの得意分野を尊重して仕事ができるのがいいところで。苦手なことがあったり、ひとりではスキルが凸凹していても、重なった時に大きなひとつの正円になっていたら、強いチームだと思うんですね。自分の専門性に誇りを持って、役割を全うできる人と働けたらいいなと思います。

※本記事に掲載の情報は、公開日時点のものです。※本取材・撮影は、政府公表の新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿って実施しています。

募集要項 2023年日宣新卒採用

エントリーはこちらから
応募資格
・2023年3月までに大学・大学院卒業予定の方(2022年9月に大学・大学院卒業の方も含む)
・既卒の方(卒業から3年以内)
※大学・学部・学科は不問です。
募集職種
【総合職採用】
■営業職
■企画職
※基本的に営業職での採用となりますが、本人の希望・適性を考慮した上で企画職への配属の可能性もあります。
選考フロー
▼WEBエントリー
▼1次:書類
▼2次:面接(採用チーム+マネージャー)
▼3次:適性検査 / 面接(マネージャー)
▼カジュアル面談(採用チーム)
▼最終:面接(社長+人事責任者)
▼内定
※選考内容は変更になる場合があります。
給与
<月収>
月額234,600円(固定残業代30時間分44,600円と地域手当15,000円を含む)
※30時間を超える残業代は別途全額支給
※2021年度実績
昇給・賞与
昇給:年1回(3月)
賞与:年2回(9月、3月)
勤務地
東京
勤務時間
9:00~18:00(休憩1h含む)
休日・休暇
完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇、他(年間約120日)
諸手当
交通費全額支給、地域手当(東京本社勤務)、時間外手当、家賃手当、家族手当、子供手当など
福利厚生
役員への提案制度、複業許可制度、食事代補助、社内懇親会費補助、研修費補助、表彰制度、確定拠出年金制度、慶弔見舞金、社会保険、退職金制度など
※2021年7月現在
採用予定人数
若干名
採用実績
2022年 5名予定 / 2021年 4名 / 2020年 1名 / 2019年 3名 / 2018年 9名 / 2017年 3名 / 2016年 3名 / 2015年 2名 / 2014年 1名
採用実績校
(2012年以降)
早稲田大学、法政大学、武蔵野美術大学、明治大学、千葉大学、青山学院大学、立命館大学、関西学院大学、同志社女子大学、京都工芸繊維大学、金城学院大学、東京理科大学、成城大学、龍谷大学、長崎大学、同志社大学、津田塾大学、産業能率大学、ウィスコンシン大学、横浜国立大学、立教大学、駒澤大学

募集要項 2022年日宣中途採用

エントリーはこちらから
応募資格
・2022年3月までに大学・大学院卒業予定の方(2021年9月に大学・大学院卒業された方も含む)
・既卒の方(卒業から3年以内)
※大学・学部・学科は不問です。
募集職種
【総合職採用】
■営業職
■企画職
※基本的に営業職での採用となりますが、本人の希望・適性を考慮した上で企画職への配属の可能性もあります。
選考フロー
▼WEBエントリー
▼1次選考:コミュニケーションシート提出
▼2次選考:集団面接(採用チーム+マネージャー)
▼適性検査(適正検査だけで合否は決めません。3次選考と総合的に評価します。)
▼3次選考:少人数面接(事業長+マネージャー)
▼最終選考:個人面接(社長+人事責任者)
▼内定
※選考内容は変更になる場合があります。
給与
<月収>
月額234,600円(固定残業代30時間分44,600円と地域手当15,000円を含む)
※30時間を超える残業代は別途全額支給
昇給・賞与
昇給:年1回(4月)
賞与:年2回(9月、3月)
勤務地
東京
勤務時間
9:00~18:00(休憩1h含む)
休日・休暇
完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始休暇、他(年間約120日)
諸手当
交通費全額支給、地域手当(東京本社勤務)、時間外手当、家族手当、子供手当など
福利厚生
役員への提案制度、複業許可制度、食事代補助、社内懇親会費補助、研修費補助、表彰制度、確定拠出年金制度、慶弔見舞金、社会保険、退職金制度など(※2019年12月現在)
採用予定人数
若干名(人数にこだわらず本当にマッチする方のみ採用します。)
採用実績
2021年 4名予定 / 2020年 1名 / 2019年 3名 / 2018年 9名 / 2017年 3名 / 2016年 3名 / 2015年 2名 / 2014年 1名 / 2013年 1名 / 2012年 5名
採用実績校
(2012年以降)
早稲田大学、法政大学、武蔵野美術大学、明治大学、千葉大学、青山学院大学、立命館大学、関西学院大学、同志社女子大学、京都工芸繊維大学、金城学院大学、東京理科大学、成城大学、龍谷大学、長崎大学、同志社大学、津田塾大学、産業能率大学、ウィスコンシン大学、横浜国立大学、立教大学、駒澤大学